| 施工地域 | 愛知県名古屋市中区鶴舞 |
|---|---|
| 施工種別 | 店舗土間コンクリート補修工事 (既存床斫り撤去/下地確認/配筋新設/土間コンクリート打設) |
| 工期 | 約3ヶ月(分割施工) ※月1週間程度の施工を複数回実施 ※営業継続を前提に工程を区切って対応 |
| 施工内容 | 既存土間コンクリートの斫り・撤去 床下状態の確認 不良部の再構築 砕石による下地調整 ワイヤーメッシュ・差筋による配筋新設 ポンプ圧送による土間コンクリート打設 |
| 担当者からのコメント | 今回の現場は、店舗床に穴が空くという、土間工事ではあまり多くないご相談から始まりました。実際に斫ってみると、既存コンクリートの厚みが場所によってかなり不均一で、薄い部分では数cm程度しかなく、配筋も十分とは言えない状態でした。 こうしたケースでは表面だけを埋める補修では再発の不安が残るため、既存条件を確認したうえで、不良部を撤去してから配筋と打設をやり直す再構築型の方法を採用しています。営業を止められない店舗だったため、加工最小限で済む範囲を見極めつつ、最終的な納まりを崩さないよう分割施工で組み立てた現場でした。 |
施工内容|床に穴が空いた店舗で、表面補修ではなく“土間をやり直す”判断をした現場
今回ご相談をいただいたのは、愛知県名古屋市中区鶴舞にあるビル1階テナントです。
ご依頼内容は、
店舗内の土間コンクリート補修工事。
きっかけは「床に穴が空いてしまったので直してほしい」というものでした。
土間コンクリートは毎日人が歩き、什器や設備の荷重も受ける部分です。そのため、表面に異常が出ている時点で、見えていない内部にも何かしらの問題を抱えていることがあります。
今回も現場確認の段階から、単なる欠けや表面劣化とは少し違う印象がありました。

お施主様としては、
- 床に穴が空いている状態をこのままにしておけない
- 店舗営業を長期間止めるのは難しい
- 下地まで傷んでいるなら、早めに対処したい
- 補修後にまた同じ不具合が出ないか不安がある
という状況でした。
現場では、見えている穴だけを埋めるのではなく、なぜその状態になったのかを確認しながら進める必要があります。
今回は、既存条件の活用を前提にしながらも、加工最小限で済ませられる範囲と、やり直すべき範囲を慎重に切り分け、納まり重視で施工計画を組み立てました。
施工前の様子|穴あきの原因は、厚み不足と下地条件の乱れでした
施工前の既存床には、明らかに強度不足を感じる箇所があり、斫りを進めると土間コンクリートが大きく割れながら浮いてくる状態でした。
表面が悪いというより、最初から床として必要な構成が足りていなかったと考えられる状況です。
実際に撤去を進めると、コンクリート厚は均一ではなく、薄いところは数cm程度しかありませんでした。
さらに、鉄筋が入っていない、もしくは十分に機能していない箇所も見受けられ、床全体として荷重を受ける構造になっていなかった可能性があります。

さらに掘り進めた箇所では、下部に空隙のような状態も確認でき、支持力の面でもそのままでは不安が残る内容でした。

施工前の主な課題は、次の通りです。
- コンクリート厚が均一でなく、床としての強度が不足していた
- 配筋が未施工または不足しており、割れに対する備えが弱かった
- 下地の支持状態にばらつきがあり、表面補修では収まりきらない内容だった
- 既存営業中の店舗内で、粉塵・搬出・施工時間に配慮が必要だった
この状態を見ると、表面だけをモルタル等で整える補修では根本改善になりません。今回は、悪い部分を一度きちんと撤去し、床の構成そのものを組み直す方向で進めるのが妥当だと判断しました。
施工中の様子|斫り撤去から配筋新設、打設までを分割で組み立てた工程
まず行ったのは、既存土間コンクリートの斫り・撤去です。
店舗内での作業になるため、周囲の壁や設備、内装に粉塵や汚れが回らないよう、全面的に養生を施したうえで進めました。
営業への影響を抑える必要があったため、一気に全面施工するのではなく、月ごとに区切って工事期間を確保する分割施工としています。
撤去後は、再構築する範囲の下地を確認し、砕石と配筋が適切に納まるよう調整を実施しました。
床は仕上がると一面フラットに見えますが、実際にはこの見えなくなる部分で精度を出しておかないと、完成後の使い勝手に差が出ます。

配筋では、ワイヤーメッシュをただ敷くだけではなく、位置関係とかぶりを意識しながら、既存との取り合いも見て納めています。
既存床と新設床の境目で不自然な段差が出ると、店舗内では使い勝手に直結するため、ここは特に納まり重視で進めた部分です。
その後、生コンをポンプ圧送で流し込み、打設を進めました。店舗内での土間打設は搬入経路や作業人数の動きも制約を受けやすいため、段取りが非常に重要です。
現場では、短時間で一気に進める場面と、仕上がりを見ながら丁寧に押さえる場面を分けて、工程にメリハリをつけています。


不良部を残さず撤去し、再発要因を表面だけに押し込めない
配筋位置とかぶり厚を意識し、床として必要な構成を組み直す
営業再開を見据え、分割施工でも仕上がり精度が落ちない段取りにする
この現場では、ただ新しいコンクリートを打つだけではなく、営業中の空間でどう組み立てるかも品質の一部でした。
養生、撤去、配筋、打設、それぞれの工程を独立させず、最後の営業再開まで見据えて進めています。
施工後の様子|穴あきのある床から、店舗として使い続けやすい土間へ
施工後は、既存床との取り合いも含めてフラットに納まり、穴あきや著しい欠損があった状態から、店舗床として使いやすい土間へと改善しました。

見た目としてはシンプルな床面に戻ったように見えますが、今回の補修で大きかったのは、コンクリート厚や配筋不足といった根本要因に手を入れられた点です。
既存条件を確認したうえで、残せる部分は活かし、やり直すべき部分だけを確実に施工する。そうした加工最小限の考え方が、結果として無理のない工事内容につながりました。
また、店舗という用途上、単にきれいに見えるだけでなく、営業に支障が出にくい床であることが大切です。
今回は分割施工の制約がありながらも、工程ごとに納まりを崩さずまとめられたことで、営業継続と床補修の両立につなげることができました。
この現場で重視した設計の考え方
現場判断のポイント
🔧 POINT 01
部分埋めではなく、床構成を再確認
表面だけを整えるのではなく、厚み不足や配筋不足まで確認し、不良部をやり直す判断を優先しました。
🔧 POINT 02
営業継続を前提にした分割施工
長期休業が難しい店舗条件に合わせ、一度に壊し過ぎず、工程を区切りながら精度を保つ進め方を採用しました。
🔧 POINT 03
既存床との段差を抑えた納まり
打設高さとレベルを細かく見ながら、既存部分との取り合いが不自然にならないよう丁寧に仕上げています。
施工のポイント|店舗内の土間補修で重要なのは“床を直す”だけではないこと
土間コンクリート補修というと、割れた部分や穴が空いた部分を直す工事に見えますが、店舗内ではそれだけでは不十分です。
営業への影響、設備や壁の養生、搬出入動線、既存床との高さ関係まで含めて考えないと、施工自体はできても使いやすい状態にはまとまりません。
今回も、既存条件の活用をしながら、必要以上に広げすぎず、加工最小限でまとめました。
その一方で、やり直すべき箇所は中途半端に残さず、納まり重視で再構築しています。こうした判断の積み重ねが、店舗床の補修では特に重要です。
担当スタッフより|営業を止められない現場ほど、工程の組み立てがものを言います
この現場では、床の状態そのものに加えて、「どのように工事を進めれば営業への影響を抑えられるか」が大きなテーマでした。
長期間まとめて閉めることができない以上、月ごとに期間を区切りながら、壊す範囲と戻す範囲を管理する必要があります。
床は完成すると一枚の面に見えますが、実際には撤去の見極め、下地の整え方、配筋位置、打設高さの判断が重なって仕上がっています。見
えなくなる部分を丁寧に整えることが、最終的な使いやすさにつながると改めて感じた現場でした。
こんなお悩みに対応|店舗床の不具合でお困りの方へ
- 店舗の床に穴や欠損が出てしまった
- 部分補修でよいのか、やり直しが必要なのか判断に迷っている
- 営業しながらでも進められる工事方法を相談したい
- 既存床との段差が出にくい補修をしたい
店舗内の床補修は、建物の使い方や営業条件によって進め方が変わります。同じ土間補修でも、下地状態、既存内装との距離、休業可能な期間によって、最適な工法と工程は異なります。
対応エリア・ご案内|名古屋市中区鶴舞周辺で店舗床補修をご検討中の方へ
当社では、愛知県名古屋市中区鶴舞をはじめ、昭和区、千種区、東区、中村区、熱田区など名古屋市内で、店舗改修工事、土間コンクリート補修、床下地工事のご相談に対応しています。
床の穴あき、厚み不足が疑われる不具合、営業継続を前提とした分割施工など、現場条件に合わせて進め方をご提案します。
名古屋市中区鶴舞周辺で店舗床の補修をご検討の際は、お気軽にご相談ください。





